親に「相続の話」を切り出すのが怖いあなたへ—揉めないための準備は“話し方”より先にある
「お金の話はしづらい」「きょうだいが揉めそう」「親が怒りそう」
相続や遺言の話題は、**内容そのものより“切り出し方と場の空気”**でこじれやすいテーマです。だからこそ最初にやるべきは、上手な説得ではなく、揉めにくい条件づくりです。
※この記事は一般的な情報提供です。医療上の診断・治療、法律上の個別助言や手続き代行は行いません。具体的な手続きは弁護士・司法書士等へご相談ください。
家族が揉める一番の原因は「結論」ではなく「プロセス」
相続で後から揉める場面の多くは、実はこういう形です。
- 「そんな話、聞いてない」
- 「いつの間に決まったの?」
- 「あのとき誘導されたんじゃない?」
つまり争いの火種は、財産の配分よりも **“情報共有のズレ”と“決め方への不信”**で生まれます。
まず整えるべき5つの準備(ここだけで揉めにくさが変わります)
1) 目的を「結論」ではなく「整理」に置く
初回から「遺言を書いて」「信託にして」と結論を迫ると、抵抗が出やすいです。
最初は目的をこう置くほうが安全です。
- 「もしもの時に困らないように、希望を整理したい」
- 「家族が揉めないように、段取りだけ決めたい」
2) 参加者を増やさない(最初は少人数)
良かれと思って全員を呼ぶほど荒れやすくなります。
初回は窓口役(1人)+必要ならもう1人くらいが無難です。
3) “その場で決めない”ルールを先に宣言する
「今日は結論を出さない」「持ち帰りにする」を先に言うと、親も家族も守りに入りにくくなります。
4) 話す内容は3つだけに絞る
初回に詰め込みすぎると疲れて混線します。おすすめはこの3つだけ。
- どんな生活を続けたいか(自宅・施設などの希望)
- 緊急時の連絡と窓口(誰が動くか)
- 大事にしている価値観(誰に何を残したい“気持ち”の方向性)
※財産の細部や配分は、初回で深掘りしない方が揉めにくいです。
5) 「記録」を残す(ただし共有は慎重に)
メモで十分なので、最低限これを残します。
- 日時/参加者
- 今日決めたこと・決めてないこと
- 次に確認すること(ToDo)
家族LINEに全文投下すると逆に荒れることがあるので、共有範囲は絞るのが安全です。
“要注意サイン”があるときは、段取りを先に作る価値が高い
次に当てはまるほど、話し合いは感情戦になりやすいです。
- きょうだいの関係が微妙/不信がある
- 親が疲れやすい、日によって受け答えが変わる
- 「任せる」「どうでもいい」が増えている
- 特定の家族の発言力が強すぎる(親が黙る)
この場合、頑張って話し合いを増やすより、**一度“進め方を整える”**ほうが結果的に早くまとまります。
ご相談(対面/オンライン)
当方の対応は以下のとおりです。
- 対面:京都・大阪近辺を中心に対応
- オンライン:全国対応(内容により)
「まだ遺言内容が固まっていない」「何が不安なのか整理できていない」という段階でも大丈夫です。状況を伺ったうえで、進め方をご提案します。
- 家族の方:お問い合わせ(家族)
- 司法書士・専門家の方:お問い合わせ(司法書士・専門家の方)
注意
本記事は一般的な情報提供であり、医療行為(診断・治療)や法律上の個別助言を行うものではありません。個別の状況により適切な対応は変わります。
